◎なぜ五十肩は「夜間痛」が多いのか?

「炎症期だから仕方ない」という考えで終わっていませんか?

夜間は、

・副交感神経優位
・抹消血管拡張
・組織内血流増加

が起こります。

このとき、新生血管+神経が密集した関節包では、

1.血管拡張による内圧変化

2.科学刺激物質の放出

が生じやすく、動かしていなくても痛い安静時痛・夜間痛が誘発される可能性が高いとされています。

ぶっちゃけこの話は現時点で病態仮説レベルの話なんですが、血管塞栓術によって夜間痛が軽減したという臨床報告が、この仮説を支持しています。

凍結肩で病変が集中しやすい部位として、

・下関節上腕靱帯
・腋窩嚢

が挙げられます。

腋窩陥凹が密接に関わっているということですね。

これらの領域では、

・線維化
・滑膜増殖
・血管新生+神経増生

が認められやすく、血管支配としては前上腕回旋動脈・後上腕回旋動脈の分枝が関与しています。

前・後上腕回旋動脈は上腕骨頭を取り囲む血管輪を形成しています。

新生血管周囲には、サブスタンスPなどの疼痛物質や侵害受容・神経原生炎症に関与する神経ペプチドが存在することが報告されています。

このため、

・ほんのちょっと触っただけで痛い
・動かしていないのにズキズキ痛い
・日中はまだ良いのに夜間に憎悪する

こんな状態になります。

施術ではいかに「夜間痛」を徒手で抑えていくか?

ここに焦点が当てられます。